家から近い、新しい、綺麗、ご飯が美味しい、全室個室という、ミーハーな理由で決めた元産婦人科。
もし2人目が産まれるならここで産みたい…と考えていたので、念願かなってとても楽しみにしていたのに!
妊娠7ヵ月も終わるころ、糖負荷試験で引っかかってしまいました
個人産院は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧などになると、大きな病院に転院になる事が多いです中期から後期に病院が変わるのは、本当に大変!
妊娠糖尿病って何なのか
引っかかったらどんな事をするのか
転院先でどんな治療をするのか
体験を元に説明していますね。
甘いけど甘くない!糖負荷試験
通常7ヶ月で受けることが多い糖負荷検査。
既定料の甘い炭酸水を飲み、一定時間後、血液中に溶け込んだブドウ糖(血糖)の量を採血して調べます。
ブドウ糖は体を動かすための重要なエネルギー源ですが、余った糖が血液中に停滞し、必要以上に糖の濃度が高い「高血糖」になると色々問題が出てくるんですね
健康なら、膵臓から分泌されるインスリンの働きで血糖値がコントロールされて、正常値に戻り問題ないんですが~。
糖尿病になると、インスリンが働かず血糖値が上昇したまま、なかなか下がらないんですって
50g糖負荷検査(50gGCT60)
いつも通りの妊婦検診の後。
次回血液検査があるので、早めの時間に来てくださーい
と言われ、説明の紙が渡されました。
miraは6年前息子を産んだ時、全く何も引っかからず、超スムーズに毎回検診を終えていたので、1つ1つの検査の意味を調べたことなんてありませんでした。
ふむふむ。当日食事はしていいのね
予備知識も何もなく、何も考える事なく。
前日も当日も普段通りしっかり食べて、検査の日を迎えました。
通常の糖負荷試験では、ブドウ糖50gの甘い炭酸水を飲みます。
そして1時間後に採血、たったこれだけ。
私が通っていた病院では血糖値を測定する機械が無かったので、当日分かるのは貧血だけ。
軽く妊娠貧血の気があったので、鉄剤が処方されました。
*この鉄剤飲むと、便が真っ黒になるんですよ!なんの説明も無かったので最初ギョ!っとしました。
鉄剤を2週間しっかり飲み、次の検診の時に検査結果を聞くと
ちょっと数値がね〜…
基準は140mg/dL以上なんですが、私の結果は…
ぴったり140mg/dL!?(;゚Д゚)
なんとか大目に見ていただけませんか先生!(笑)
140以上で再検査だからね~…140も含まれるんだよね~
小学校の算数みたいなお話をしながら、「念のためね~」と次回の再検査の予約を取らされました
75g糖負荷検査(75gOGTT)
通常の糖負荷試験では糖度50の炭酸水を飲むのですが、再検査の時は糖度75の、より甘い炭酸水を飲みます。
50gの時と違って、今回は前日の夜22時以降から食事を控え、当日は朝ご飯も食べてはいけません。
(私の病院では、水だけは飲んでOKでした)
朝イチで病院に着いたら、空腹状態で1度採血し、甘い炭酸水を飲みます。
甘くて飲みづらいかも。ゆっくりでいいですよ〜
前日の夜から食事を抜いてるので、甘いんだけど、美味しく感じました。
三ツ矢サイダー飲んでるような感じ。
それにしても、病院でただ待つだけの2時間って本当に長く感じます
採血の時間までに戻って来れば、外出してもいいようですが、病院の周りに時間潰すような場所も無かったので、病院内に待機。暇つぶし対策は必須です
1時間後に採血をして、更にもう1時間後に採血。
空腹時、糖分接種後1時間、接種後2時間の上りと下がりの数値を調べるんですね。
当日も検査中、水だけは飲んでいいと言われていたので
水筒で持参した水をチビチビ飲みながら、気分と空腹を紛らわせました。
※検査中も水を飲んでいいかは、病院によるみたい。要確認です。
検査が終わったのはお昼過ぎ。
翌週の検診の時には結果が出てるとのことで、その日は帰宅。
お腹が空いていたので、ガッツリとスープカレーを食べて帰りました。
↑今から考えたら、そういうところだよと自分にツッコミを入れたい…
翌週。
残念だけど、こういう結果が出て。きちんと産前と産後の管理をしないといけないので、うちの病院では産むことが出来なくなりました。
妊娠糖尿病と診断される基準は
・空腹時血糖値 92mg/d L
・1時間値 180mg/dL
・2時間値 153mg/dL
このどれか一つでもオーバーしたら、妊娠糖尿病確定です。
120分後…169mg/dL
オーバーしてる…
なんか色々、たくさん、丁寧に説明してくれたけど
正直気が動転していて、あんまり覚えていません。
その日のうちに、紹介された転院先の病院に予約を取り、診断書を受け取って、帰宅です。
どうか元気な子を産んでくださいね
Σ(゚д゚lll)えっ、待って待って!これで終わり?
憧れの産院に来るのこれが最後?
家から車で10分でめっちゃ近くて、楽だったのに。
転院先は家から40分。
実家からは1時間半。
臨月は息子もいるし、実家で過ごそうと思っていたけど
実家で破水したり産気付いたらどうすりゃいいんだ!
ぐるぐるぐるぐる、悩みました。
妊娠糖尿病って、そもそもどんな病気?
先生からも丁寧に説明されたのですが、検査結果報告後は混乱して頭に入ってこなかったので、家に帰ってから検索しまくりました。
妊娠中、特に妊娠後期は、インスリン作用を打ち消すホルモンが胎盤から出て、体の中でインスリンが正常に働きにくく、軽度の糖代謝異常が起こりやすい状態になるそうです。
でも1人目産んだときは、何ともなかったのに…
考えられる要因としては
- 糖尿病の家族・親族がいる
- 肥満(妊娠中に体重が急増した)
- 35歳以上の高齢出産
- 巨大児(4000g以上)を出産した経験がある
- 尿糖で頻繁に陽性が出ていた
- 尿検査で、頻繁に尿糖陽性(プラス)が出る
まだ34歳だし…と目を背けていましたが、あと数か月で35歳です(はいアウト!)
ottoはインスリンを常に打つ、糖尿のベテランですし
つい最近私の実母も、糖尿病と診断されました。
年齢と、家庭・家系的な要因…?
普通糖尿病の治療と言えば、食事療法→薬→インスリン注射の順に、症状を見ながら治療していくのですが。
糖尿の治療薬が胎児に与える影響がハッキリしていないことから、妊婦は薬を服用することが出来ず、食事療法で改善が見られなければいきなりインスリンです!
やだ!自分で注射なんて!それだけはヤダ!
胎児への影響
母体が高血糖状態ということは、赤ちゃんにも必要以上に糖が行っているという事。
高血糖状態が続くと、栄養過多になり巨大児となったり、逆に胎盤の血流などが低下してしまい、胎児の発育を邪魔してしまう可能性もあるとか。
- 4000gを超える巨大児
- 骨格、神経、心血管、様々な臓器や器官の先天奇形
- 子宮内発育遅延
- 出産後に低血糖
常に母体からたくさんの糖をもらっていたので、出産後母体から切り離されて、糖が供給されなくなると、低血糖になる恐れもある…らしいですよ
母体への影響
- 妊娠高血圧症候群
- 羊水過多
- 胎盤早期剥離
- 難産、流産、早産
- 出産後から将来、糖尿病になりやすい
ottoもそうですが、糖尿と高血圧って併発しやすいんですよね。
胎盤早期剥離は、子供が生まれる前に胎盤が剥がれてしまう事だそうで…
赤ちゃんのためにも、自分のためにも、きちんと治療が必要ってことですね
転院先の病院ではどんなことをするの?
正直、転院が決まってから転院先の初診日まで1週間
気が気じゃありませんでした
数値が高かったからと言って、具体的に何をすればいいのか
何をどれくらい食べて、どれくらい食べちゃいけないのか
入院して食事療法?
いきなりインスリン?
病院の方針によっても治療の進め方は違うでしょうし。
調べても調べても不安になるばかり。
予約は朝一がおススメ
というより、元産院で朝一で予約を入れられました。
自分で予約を入れられるなら、午前中に入れることをおススメします。
そして、仕事は休むか、その日の予定は他に入れないほうがいいです。
半日潰れますよ!
私も8時半に家を出て、9時15分に受付を済ませ(病院遠いよ…)
全ての診察を終えて車に乗って時間を見たら、14時半でした。
ま じ で
こっから30分かけて帰ったら、15時⁉
15時に息子の歯医者予約してたのに!
保育園迎えに行ったら間に合わねええええええ!
ってことになります。
お腹すくし、疲れてお腹張るし、グッタリですよ
大病院や総合病院に転院になる場合、覚悟していきましょう。
産科で通常通り、妊婦検診
最初に案内されたのは産科です。
初診なので、元の産院の1回目と同じように、細かい問診票を書かなければいけません。
今までにかかった大きな病気、出産歴、家族構成、結婚した歳、家族の病歴…
経産婦は、1人目の子の出生体重や、出産時の異常、出産にかかった時間なども書くことになります。
正直、出生体重とか、病歴、入院歴とか、覚えて無くないですか(笑)
結婚・出産・病気をした年齢など、大まかな年と年齢を書き出していったり、1人目の母子手帳などを持参した方がスムーズですよ。
尿検査、血圧、体重測定をして
順番が来たら、エコーでお腹の赤ちゃんの様子を見てもらい
先生とちょっとお話をして終了です。
もう9か月に突入するので、助産師さんから入院についての説明を受けました。
母親の糖尿指導→内科へ
次に案内されたのは内科です。
産婦人科で糖尿の治療もすると思ったら、そうではないんですね。
赤ちゃんは産科で
お母さんは内科で
これから通院のたびに2つの科を行き来するのか…
内科で再び病歴、薬のアレルギーなどの問診表を書き
順番が来たら先生とお話しです。
1人目の出産では何ともなかったこと
普段は糖尿ではないこと
家族に糖尿の治療をしている人がいる事などを話しました。
ここで改めて血を取ったり、色々検査すると思ってドキドキしてたんですが
とりあえず食事療法で様子を見ましょう。次の妊婦健診の2週間後まで毎日血採って来て下さいね
との事で終了です。
別室に通され、採血の機械の使い方を教えていただきました。
貸し出されたのはこんな機械。
ペンのような針でプチっと刺して、機械の先に付けたセンサーで読み取ります。
私が気になったのは、この検査キットの値段。
機械は貸し出しなんですが、針とセンサーとアルコールは実費なんですよね。
しかも保険適用外らしくて…
売ってる薬局を見つけてお会計したら
針は1箱25本410円
センサーは1箱30本4536円
Σ(゚д゚lll)センサーたっけぇ!
しかも毎食後1日3回血取るので、センサーは10日分、針は8日分しかありません…。
それしか入って無いと知らず1箱分ずつしか買わなくて、家に帰ってから次の検診まで全然足りない事に気付きました。
妊娠糖尿病になったら、自費の検査費用がかさみます。
次の検査が2週間後なら最低2箱は買っておきましょう。とほほ…
栄養指導
内科で採血の仕方を学んだら、今度は栄養士さんがお迎えに来ました。
ご飯、味噌汁、フルーツなどの模型がたくさんある部屋に通され、簡単に妊娠糖尿病とは何か説明されます。
単純に炭水化物や甘い物などの糖質を控えれば良いのかと思ってましたが
妊娠糖尿病の面倒な所は、数値を上げちゃダメだけど、赤ちゃんのために必要な栄養素は取らなければいけないという事。
まず指導されたのは『分食』
3回の食事の間に、2回分食を入れて、炭水化物の摂取を5回に分け、1回1回の上がり下がりを緩やかにして行こうというものです。
でもこれが、実際やってみると難しいんですよね。
途中で分食するとお腹減らなくて、昼ごはん、夜ご飯食べたくなくなるし。
分食の習慣がないから、気づいたら次の食事の時間だし
これが、炭水化物以外の他の食品の1日の摂取量目安。
左がタンパク質、右が野菜。
味噌汁は具沢山にして、1日1杯です。
食べる順番はなるべく
野菜→タンパク質→炭水化物の順で食べること。
トウキビ、イモ類は野菜だけど糖質が多いので、それらがおかずにある場合はご飯の量を減らすこと。(果物も同様)
とりあえず以上の事に気を付けながら、2週間食事して数値はかって、また次様子を見るという事で、1日目は終わりました。
入院して食事療法とか、インスリンとかいろいろ心配してましたが
大体最初は通院で、食事療法で自己管理になるみたいです。
ただ週数が進むほどインスリンの働きが鈍くなり、後期になるほど数値は上がるようなので、より注意が必要とのことでした
同じく妊娠糖尿病と診断されて、不安になってる方もいるかと思い、記録を兼ねて記事にしてみました。
私もまだ食事療法をしながら通院中なので、何かあればまた追記したいと思います。
追記!
栄養士さんに見せるため、通院中の食事を記録した写真を記事にしました。
何をどれくらい食べたらいいの…?と困ってる方、もしよければこちらも覗いてみて下さい。
出産まであと少し。
お互い頑張りましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました。
妊娠後期になると、おりものが増えたり、尿モレ気になりませんか?
産後も長く使えて、とってもエコ!体に優しくて冷え防止にもなる布ナプキンが、産前産後に大活躍しました。